僕の妹は『大阪おかん』

まずいない、だから良いらしい

最近のメディア作品の傾向として、何かと『妹』を登場人物の中心に見据えた作品が非常に多く出回っています。そして大抵が兄と妹という兄妹関係で、なおかつ妹が兄の事を嫌っている振りをしているくせに本当にお兄ちゃん大好きという一体どういう人達の理想を叶えた作品なんだろうと、いつもそう思っています。現実の世界における妹、私には末っ子で妹がいないのでよく分かりませんが、末っ子のみとしては上に兄弟がいるのも煩わしく感じてしまうのに、もしも自分の下に妹か弟がいたらと思ったら一体どうなっていただろう。まず間違いなく毎日のように喧嘩して、次第に口も聞かなくなるようになるのでは、と考えています。そして漫画や小説などの世界において妹は常に兄の事を何よりも優先的に考えており、そしていずれはお兄ちゃんと結婚するんだ的な事を言い出してしまう作品もあります。

・・・・・・ねぇよ、近親相○以前の問題でまず現実の兄妹関係の中で妹ないし、姉から求婚されるというものこそまずありえない展開です。中にはもちろん兄妹関係はまだ良好となっており、困ったときには相談に乗るなどの関係ならありえる話となっていますが、それは誰もが理解していることだったりします。オタクというものは非常にシビアなので冷静にそういったことに対してはっきりとないだろうと突っ込みを入れたりします。いくらそうした作品を好んでいるからといって、現実的にありえないシチュエーションを望んでいるのかについてはほとんどありません。当然ですよね、あくまで作品内で展開されていることであって、現実にそんな妹がいたらドン引きというか、中には本当に間違いを起こしてしまうということもあるかもしれません。要は、オタクといっても現実と想像の区別をしている人が大半となっていて、実際にそういったシチュエーションになりたいのかということについてはほとんどは遭遇したくないと考えていると見ていいでしょう。許容できる範囲というものは実際限られていたりしますが、現実的にありえないといわれていても妹が主要人物として登場している作品は非常に多いといっていいでしょう。

ありえないからこそ、どこかで妹というものの姿に憧れを抱いているという人が多いのも事実です。実際に妹を題材に取り上げている作品の中にはとにかく現実的に考えたらまずありえないだろう、その一言冥利に尽きる作品ばかりとなっています。しかし中には妹というものを題材にしていますが、現実のとある書籍を題材にした妹を主人公にしたけど思わずこれは良く聞く話だなぁと思ってしまう妹アニメが放送されていた事をご存知でしょうか?

行動パターンはよくあるようです

そのアニメというのが【僕の妹は『大阪おかん』】という作品です、もうこれだけでアルアルネタの原点というものが分かってしまうかもしれませんが、そうです近畿圏在住の方には思わず共感してしまう行動パターンを忠実に再現している作品となっているのです。見た目こそ可愛い妹を表現していますが、こちらのアニメの特徴として放送時間が『3分』という非常に短いものとなっています。短くてある意味では見やすいものとなっていますが、最近はこうした作品が結構多く放送されていたりします。

放送していたのは2012年12月から2013年3月までの3ヶ月放送していましたが、こちらはBS朝日にて放送していた作品となっているので聞いたことがないという人もいるかもしれません。BS放送ともなると見ている人を限定してしまう傾向にありますが、オタクは新しい作品が放送されることが判明するとインターネットという武器をフルに使用して放送時間を調べ上げる傾向にあります。時にはそういった新作をまとめた動画をアップするという事をしている人もいるくらいです、作者としても結構重宝していたりします(笑)ただBS朝日での放送というのは中々意外ですね、こちらの放送局は基本的にドラマやテレビショッピングといったものを中心的に放送しているところとなっており、テレビアニメ専用の時間帯も一時期用意されていましたが需要がなかったのか現在ではほとんど放送されなくなっています。今で言うとちょっといざこざが起きていますが、韓国との問題がなければ韓流ドラマがかなり放送されていました。時には韓国でも超人気を博した作品が放送されるなどもされていましたが、今では世情などの動きもあって以前と比べるとその数もやや減ったような印象にあります。そんなBSテレビ朝日がなんと初めて製作委員会に参加した作品で、さらに独占放送していた深夜アニメとなっているので意外な意味で斬新な作品となっているんです。

そんなBS朝日としては初の試みとなったアニメ作品ですが、こちらは元々中経出版というKADOKAWA系列の会社から出版されたルールシリーズである『大阪ルール』・『大阪おかんルール』を原作としたアニメとなっているんです。となると別に妹でなくても良かったのではないだろうかと思いたくなりますが、そこはきっと妹としておけば見てくれると思って設定したのでしょう。しかし行動記録としては大阪の悪寒と同等となっているので、妹というよりはおかんという感じになっています。そこかしこに萌え要素をばら撒いているのも特徴ですが、行動の方が圧倒的にインパクトが強すぎるためにどうしても通常感じさせることに努力するように配慮されているはずの萌が霞んでしまっているようにも思ってしまいます。それもこれも全て原作となっている大阪おかんルールが食い尽くしているからなのかもしれません。将来的にありえるかもしれない大阪在住の少女が、いずれ母親となった時に同じように行動するようになるのかもと考えたら、妙にリアル感を感じてしまうかもしれません。

どんな行動をするのか

大阪おかんによくある行動と言われていますが、具体的にどんな行動をしているのでしょうか?筆者は関東圏出身のため大阪に住んでいる人の事はよく知らないのですが、頑張って紹介していくのでお付き合いください。大阪にはこうしたルールが存在しているらしいですが、もしも本当なら独特すぎるだろうと思ってしまうところがたくさんあるので書いていきましょう。

今川焼きは回転焼きと呼称する
有名な焼き菓子ですが、回転するというのは調理器具がそういった形をしているから呼んでいるのでしょうか?大阪に行っても回転焼きといわれたら新しいグルメだと思ってしまいそうですね。
肉まんは豚まん、アイスコーヒーは冷コーといったように斬新な略し方をする
これは、どうなんでしょうか?肉まんと呼ばれているもの全てが豚まんを使っているとは限りませんし、アイスコーヒーを冷コーというのも確かに間違ってはいないでしょう。極めつけは駐車場のことを『モータープール』という風に言うそうです。どうしてそうなるんだ・・・・・・?
テレビに突っ込みを入れる
これは全国共通であるかと思います。
上沼恵美子さんファンが多い
関西圏においては重鎮とも言える超有名なタレントさんですね、好きな理由も何となく分かります。
家庭ごとにお好み焼きの流派がある
南○聖拳みたいですね、流派によって違うというのは非常に厄介です。隣の芝生は青く見えるものといわんばかりに、ないものねだりをしては小競り合いを起こしてしまいそうですが、やっぱり将と呼ぶべき存在はどこかにあるかもしれません。
自転車にはさすべぇと引ったくり防止カバーは常識
これも良く聞きますね、傘を差しながら走行できるさすべぇと引ったくり防止カバー。便利なんですが、さすべぇの方は道路交通法内によってつける事を禁止されているので、違法行為をしている人が大阪にはいまだにたくさんいるのかもしれません。
日常会話で値段の話は当たり前、安く買えたら自慢する
大阪魂を感じる瞬間というのでしょうか、商売人気質の人が非常に多い大阪ならではの特徴でしょう。関東圏に在住の人もそういったスキルを持っているような習慣があったら意外と家庭も楽になるかもしれません。
疑い深いくせに、儲け話には弱い
まさに商売人ですね、疑う事をやめないくせに自分に対して非常に大きな利益を得られるといったことになれば目の色を変えるのも見方によれば良い傾向だったりするのかもしれません。
考えときます=ごめんなさい、らしい
物凄い解釈ですね、どうしたら考えるという行為が謝罪という方向に転換されるのか気になります。ポジティブに物事を考えている傾向にあるのかもしれませんが、人によってはちょっと無責任すぎるように取られてしまうかもしれません。
失敗はネタにする
逞しいですね、東京に住んでいる現代気質満点な若者にとってはこういった気概を持つように教育するというのも一つの手段かもしれません。ネタにして笑ってもらえるのなら本望だと、お笑いというものに対して真摯な大阪人だからこそ出来ることかもしれません。
敵か見方かはっきりさせたがる
一体何がそうさせるのでしょうか、もしも敵だと判断したなら一体どんな行動を起こすというのでしょうか?そんな事を行ったら世間全体は基本的に全員敵のように思うしかなくなるのではと考えるのは私だけでしょうか?
外国人に臆することなくマシンガントーク
無敵ですね、会話として成立していないにも関わらず大阪弁を炸裂して相手を圧倒するという作戦なのでしょうか?
やっぱり柄物は好き
以前ですが、大阪に住んでいるおばさんはヒョウ柄が好きだということで流行していました。後に某カリスマアーティストがヒョウ柄を大流行させましたが、その際には決まって自分たちをパクったという人もいたそうです。現在では少し減っていますが、それでも基本的には柄物を好む傾向にあるそうです。
理屈の通っていない根拠を押し通そうとする
こうなったら中々折れないから大変、類稀なプレゼンテーション能力を有している一流企業に勤めている会社員でも大阪のおばさんを納得させられるだけの能力があっても、勢いに負けてしまうかもしれません。
異性の魅力として『面白いこと』
ハードルが非常に高いような気もします、面白いの基準が人によって違いますので一概に笑わせられることが出来れば条件クリアとならないこともあるので、大阪出身の女性と付き合うことになる男性は一苦労をするかもしれません
横文字を良く間違うけど、間違っても動じたら負け
大阪のおばさんだけに留まらず、複雑な横文字を使用している会社名を採用していると間違えるのは若者も一緒です。ただ間違えても決して動じず、『知っていたけど何か?』といった態度を示せるあたり、非常に逞しいですね。

紹介してきましたが、どれこれも何だか関東圏に住んでいる自分としてはよく分からない内容です。強いてあげるとしたら、フレンドリーで非常に逞しく、愛嬌があるということでしょうか?劇中ではこうした特徴を妹が忠実に再現しているわけですが、これでは妹というよりかはおかんですね。こんな妹に対して萌えを感じる人もいるのかもしれませんが、ある意味では高次元における妹談義になりそうです。私は妹属性というものについては理解はしていますが、萌えるか否かについては詳しく述べることは出来ませんがこんな妹を求めている人がいるのかについては、正直疑問を提示したくなります。作品としては面白いとは思うので、いいとは思いますが。

ここまで来るか、大阪気質

この作品の特徴的なところはまだあります、それは各話のタイトルなのですがそのすべてが既存作品のオマージュとなっているんです。初めてみた時はこれは本当にいいのだろうかと思ってしまいましたが大阪をテーマにしているから問題ないという無茶苦茶ルールが当てはまってしまうのかもしれません。例を挙げて説明していくと、

サブタイトル 元ネタ
俺の妹がこんなに大阪おかんなわけがない 俺の妹がこんなに可愛いわけがない
大阪おかんだけど愛さえあれば関係ないよねっ お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよね
最近妹のようすがちょっと大阪おかんなんだが 最近妹のようすがちょっとおかしいんだが
浪花はん@がんばらない ささみさん@がんばらない

もはやここまで来ると凄い気もしますが、共通しているのがパロっている作品のほとんどが妹を主軸にした作品となっています。元の作品としても宣伝になると考えればいいのかもしれませんが、一歩間違えば訴訟問題へと発展しそうですが、そこは有耶無耶にされているあたりを鑑みるとご愛嬌となっているのかもしれません。もはややることなすこと、ある意味で無双の極みです。